ティレル・マラシアは1999年8月17日、オランダのロッテルダムで生まれた。9歳のときに地元クラブ、フェイエノールトのアカデミーに加入し、長年にわたってその育成システムで腕を磨いた。2017年12月、UEFAチャンピオンズリーグのナポリ戦でプロデビューを果たし、2018年にはKNVBカップ優勝も経験している。
フェイエノールト時代の象徴的な一場面として、2022年5月のUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ決勝が挙げられる。アルバニアのティラナで行われたローマとの決勝に先発出場し、チームは1–0で惜敗したものの、マラシアはその大会を通じた活躍が評価され、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ・シーズンベストイレブンに選出された。
安定感のある守備と積極的な攻撃参加を兼ね備えた左サイドバックであり、左足を軸にプレーエリアを幅広くカバーする。2022年夏にマンチェスター・ユナイテッドへ移籍し、エリク・テン・ハフ監督体制下での最初の補強選手となった。2023年にはEFLカップ優勝を経験しているが、同年夏に膝の手術を受け、約1年半にわたって戦線を離脱。2024–25シーズンの後半戦はPSVへローンで加入し、エールディヴィジ優勝に貢献した。
オランダ代表としてはU-16からU-21まで各年代別代表でプレーし、2021年9月のモンテネグロ戦でA代表デビューを飾った。同年秋のデビューから2022 FIFAワールドカップのオランダ代表最終メンバーにも選出されている。


