アソチアツィオーネ・カルチョ・ミラン(ACミラン)は1899年12月13日、英国出身のアルフレッド・エドワーズとハーバート・キルピンによって「ミラン・クリケット・アンド・フットボール・クラブ」として創設された。クラブ名がイタリア語の「Milano」ではなく英語表記の「Milan」のままであるのは、その英国ルーツへの敬意の表れである。世界サッカー史上最も多くのタイトルを獲得したクラブの一つで、1947年から都市ライバルのインテルと共用するサン・シーロを本拠地としている。
UEFAチャンピオンズリーグ7度の制覇(最新は2006-07シーズン)は、レアル・マドリードに次ぐ欧州サッカー史上2位の記録である。1980年代後半から1990年代初頭のアリゴ・サッキ/ファビオ・カペッロ監督時代は、クラブサッカー史上のゴールドスタンダードとして語り継がれる。サッキのプレッシングシステム、カペッロの1992-94年連続58試合無敗のリーグ記録は、オランダ三人衆(マルコ・ファン・バステン、ルート・フリット、フランク・ライカールト)に加え、フランコ・バレージ、パオロ・マルディーニ、ロベルト・ドナドーニ、デメトリオ・アルベルティーニらイタリア代表の中核選手たちと共に達成された。1988-89、1989-90シーズンと欧州チャンピオンズカップ連覇でその時代の頂点を飾った。1993-94年決勝のアテネでバルセロナを4-0で粉砕した試合は、クラブサッカー史上の名勝負として記録される。
カルロ・アンチェロッティ監督時代(2001-2009)にはチャンピオンズリーグをさらに2度(2002-03年決勝でユヴェントスにPK勝利、2006-07年決勝で2005年イスタンブールの屈辱の相手リヴァプールにリベンジ)制覇。アンドレア・ピルロ、アンドリー・シェフチェンコ、カカ、フィリッポ・インザーギ、カフーらが躍動した。マルディーニ家の系譜——父チェーザレ・マルディーニと子パオロ・マルディーニはともにクラブのレジェンド・キャプテン——は、世代を超えて続くACミランのエートスを象徴する存在。パオロ・マルディーニの25年間にわたる902出場は今もクラブ記録として残る。ステファノ・ピオーリ監督下の2021-22シーズンには11年ぶりのスクデットを獲得。2022年にエリオット・マネジメントからレッドバード・キャピタルに買収され、再建を続けている。インテルとの「デルビ・デッラ・マドンニーナ」は世界で最も熱いダービーである。

