アル・エティファクは1945年、サウジアラビア東部州の沿岸都市ダンマームで誕生した。もともとダンマームには「アル・タアウン」「アル・シャアブ」「アル・シャバブ」という三つのクラブが存在していたが、財政難を背景にスポーツ省の仲介のもとで統合され、新たな統一クラブが設立された。クラブ名「アル・エティファク(الاتفاق)」はアラビア語で「合意・協定」を意味し、三クラブの融合という創設の精神を今に伝える。クラブカラーはその後グリーンとレッドに落ち着いた。
クラブ初の栄光は1960年代に訪れる。守備の要として活躍したカリル・アル・ザヤーニ率いるチームが国内カップ戦で頭角を現し、1965年のクラウンプリンスカップと1968年のキングカップを制覇。東部の雄としての地位を確立した。
最も輝かしい時代は1980年代だ。指導者に転じたアル・ザヤーニ監督のもと、1982–83シーズンのサウジ・プレミアリーグを無敗で制覇するという国内初の偉業を達成。続いて1984年のアラブクラブ選手権で優勝し、サウジクラブとして初の国際タイトルを獲得した。さらに同時期にGCCクラブ選手権も制し、1986–87シーズンにはリーグ連覇、1988年にはアラブクラブ選手権とガルフクラブ選手権を相次いで制した。
リヤドやジッダを本拠とする強豪ひしめくサウジサッカー界において、アル・エティファクはダンマームおよび東部州の代表クラブとして独自のアイデンティティを持つ。国内外を通じて計13のタイトルを誇り、サウジ屈指の実績あるクラブとして知られる。

