アル・ファテハ・スポーツクラブは、サウジアラビア東部のアル=アフサー地区に位置するアル・ムバラズを本拠地とする総合スポーツクラブです。複数の競技部門を持ちますが、クラブの名声を高めてきたのはサッカー部門であり、長い下部リーグ時代を経て、サウジアラビア・サッカー界に確固たる地位を築いています。
クラブは長年にわたって2部・3部リーグで戦い続け、サウジ2部リーグでは3度の優勝を経験しました。大きな転機となったのは2008–09シーズンで、サウジ1部リーグ(2部相当)で準優勝を果たし、初めてサウジ・プロフェッショナルリーグ(1部)への昇格を実現しました。
昇格からわずか4年後の2012–13シーズン、アル・ファテハはサウジ・プロフェッショナルリーグのタイトルを獲得。2013年4月14日にアル・アフリーに1–0で勝利して2試合を残しての優勝を決め、同大会で優勝した7番目のクラブとなりました。また、リヤドやジェッダ以外のクラブがリーグを制したのは1987年以来のことであり、サウジサッカー史に残る快挙として記憶されています。同年には初代サウジ・スーパーカップでもアル・イテハドを延長戦の末3–2で下し、初代王者に輝きました。この黄金期を牽引したのは、ブラジル人MFのエウトンと、リーグ最多の17ゴールを挙げたコンゴ人FWのドリス・フアクムプトゥでした。
その後もクラブはサウジ・プロフェッショナルリーグの常連として存在感を示しています。首都ではなく東部地方のアル=アフサーを本拠とするという地域的アイデンティティ、そして同地区の隣接クラブ、ハジャルFCとのライバル関係が、クラブの個性を形作っています。

