コスタリカ代表は「ロス・ティコス」の愛称で親しまれ、中央アメリカを代表するサッカー国家として長年にわたりその存在感を示してきた。国民の約70%がサッカーに関心を持つこの国において、代表チームは国民的アイデンティティの核となっている。国内リーグはUNAFUT運営のコスタリカ・プリメーラ・ディビシオンを頂点とし、そこで育った選手たちが欧州やラテンアメリカのリーグへと旅立つ「レジオナリオ(海外組)」の文化は根強く、新聞「ラ・ナシオン」が1994年から毎年その動向を追い続けている。
チーム史上最大の輝きを放ったのは、2014年のブラジルW杯である。かつての世界王者3か国――ウルグアイ、イタリア、イングランド――と同組に入りながら、ウルグアイに3対1、イタリアに1対0と勝利し、グループ首位で決勝トーナメントへ進出。ラウンド16ではギリシャをPK戦で下し、史上初のベスト8入りを果たした。この快挙は、コスタリカサッカー史における最大の到達点として今も語り継がれている。
コスタリカ代表はW杯に繰り返し出場し、中米最強の地位を維持してきた。豊富な資金力を持つわけではないが、組織力と闘志を武器に強豪と互角に渡り合う姿勢こそ、このチームのアイデンティティを形成している。海外組と国内組を融合させたスカッド編成は伝統的な戦略であり、2014年大会もその集大成として輝きを放った。現在もCONCACAF予選を戦い続け、中米の雄としての地位を守っている。

