キューバ代表は、カリブ海に位置するキューバ共和国のサッカー男子ナショナルチームである。国際舞台における最大の功績は、1938年のFIFAワールドカップ(フランス大会)への出場であり、同大会ではカリブ海地域の代表として異例の準々決勝進出を果たした。この快進撃は現在もキューバ代表史上最高の成績として語り継がれている。
キューバのサッカーは、1959年のキューバ革命以降、国家主導のスポーツ振興政策のもとで発展してきた。ソビエト連邦の影響下に入った社会主義体制のなかで、スポーツは国威発揚の手段としても重視され、サッカーも国内リーグ(カンペオナート・ナシオナル)を軸に組織的な育成が進められた。国内では、2017年・2018年・2019年と三連覇を達成したFCサンティアゴ・デ・クーバなどのクラブが代表選手を輩出している。
一方で、数十年にわたるアメリカ合衆国の経済封鎖や国際的な孤立は、海外クラブへの移籍機会や国際大会への参加を制限し、代表チームの強化において大きな障壁となってきた。キューバはCONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)に属しているが、近年はワールドカップ予選やゴールドカップでの安定した成績を残すことが難しい状況が続いている。
それでも、国内外の困難な環境を乗り越えようとするキューバ代表の姿は、同国の歴史と国民性を色濃く反映しており、カリブ海サッカーの個性ある一員として独自のアイデンティティを保ち続けている。
