エルサルバドルのサッカーはサルバドルサッカー協会が統括しており、同協会はナショナルチームの運営のほか、国内リーグ制度の管理も担っている。サッカーは国内で最も人気のあるスポーツであり、国民の約半数がサッカーファンとされるほど、スポーツ文化に深く根ざしている。
エルサルバドルのサッカー史において最も語り継がれるエピソードは、1970年FIFAワールドカップの予選中に起きた出来事だ。隣国ホンジュラスとの予選をめぐって両国間の緊張が高まり、ついには短期間の武力衝突にまで発展した。この事件は「サッカー戦争」として世界的に知られており、サッカーがいかに国民感情と結びついているかを示す象徴的な出来事となっている。
エルサルバドルがFIFAワールドカップに出場したのは1970年大会と1982年大会の2回で、いずれも1次リーグで3戦全敗に終わっている。1982年スペイン大会ではハンガリーに1対10という大差で敗れ、この試合はワールドカップ本大会の1試合における最多得点記録かつ最大得点差タイ記録として歴史に刻まれている。
国際タイトルとしては、1943年のCCCF選手権制覇が唯一の栄冠であり、現在もナショナルチームの最高の国際的成果として位置づけられている。現在はCONCACAFゴールドカップやCONCACAFネーションズリーグに定期的に参加し、中米・北米・カリブ海地区での存在感を示し続けている。
国内リーグの頂点はプリメーラ・ディビシオンであり、C.D. FASが18度のリーグ優勝を誇る最多優勝クラブ、次いでC.D. アギラが14度の優勝を記録している。大陸間クラブ大会ではアリアンサF.C.が1967年、C.D. アギラが1976年にCONCACAFチャンピオンズカップを制している。
