フィンランド代表は「フーフカヤット(ワシミミズクたち)」の愛称で親しまれ、フィンランドサッカー協会(スオメン・パッロリット、1907年設立)のもとで国際舞台に臨んでいる。20世紀の長い間、フィンランドはヨーロッパサッカーの弱小国として知られ、UEFAの予選では苦戦を重ねることが多かった。個人の才能よりも組織力と粘り強さを武器に、20世紀末から段階的にプロ化が進んだ国内リーグを土台としてチームのアイデンティティを築いてきた。
フィンランドサッカー史上最大の転機は2019年6月に訪れた。マルック・カネルバ監督率いるフィンランドが、史上初めて主要な国際大会への出場権を獲得したのだ。それが、新型コロナウイルスの影響で2021年に開催されたUEFA EURO 2020である。本大会ではデンマーク戦でクリスチャン・エリクセンが心停止するという衝撃的な出来事が起きたものの、フィンランドは1–0で勝利を収め、メジャートーナメント初勝利を飾った。
この黄金世代を象徴する存在が、ノリッジ・シティなど欧州のクラブで活躍したストライカーのテーム・プッキである。彼はフィンランド代表の歴代最多得点者となり、チームの顔として国民に愛されている。2022年FIFAワールドカップの出場権獲得は叶わなかったものの、フィンランド代表は欧州の強豪国とも渡り合える組織的なチームとして着実に地位を高めており、今後のさらなる躍進が期待されている。

