SCヘーレンフェーンは1920年、オランダ北部フリースラント州のヘーレンフェーンで創設された。当初は「アトレタ」という名称だったが、2度の改称を経て1922年にv.v.ヘーレンフェーンとなり、1977年にアマチュア部門とプロ部門が分離・再編される形で現在のsc ヘーレンフェーンが誕生した。
クラブ草創期の黄金時代を象徴するのが、レジェンドFWアベ・レンストラの存在だ。彼のリーダーシップのもと、クラブは第二次世界大戦中から戦後にかけてオランダ北部の地域大会を席巻した。なかでもアヤックスに1-5と大差をつけられながら残り25分で逆転し6-5で勝利したエピソードは、オランダサッカー史に語り継がれる名場面として知られている。その後クラブは下部リーグでの長い苦闘を経て、1990年にフリースラント州のクラブとして初めてエールディヴィジ昇格を果たした。
フォッペ・デ・ハーン監督のもとで迎えた1999-2000シーズンにはリーグ2位を記録し、UEFAチャンピオンズリーグにも出場。2009年にはKNVBカップをトゥエンテとのPK戦(5-4)で制し、クラブ史上初の主要タイトルを獲得した。現在もエールディヴィジの中堅クラブとして安定した地位を保っている。
クラブの個性はフリジア文化と深く結びついており、ホームゲームでは毎試合フリジア国歌が斉唱される。最大のライバルはSCカンブールで、地理的近さだけでなくフリジア・アイデンティティをめぐる複雑な対立を背景とした「フリーセ・デルビー」は、クラブを象徴する一大イベントだ。

