マダガスカル代表は、アフリカ大陸南東沖に浮かぶ島国マダガスカルを代表するナショナルフットボールチームであり、マダガスカルサッカー連盟のもとで運営されている。国内サッカーの中心地は、島のほぼ中央に位置する首都アンタナナリボで、17世紀に都市として発展したこの高原の街には、ASアデマ、アジェサイア、USCAフットなど、国内を代表する複数のクラブが拠点を置いている。
長らく、マダガスカル代表はアフリカカップオブネーションズ(AFCON)の予選で目立った成績を残すことができず、アフリカサッカーの舞台において存在感は限られていた。しかし2019年、その状況は一変する。同年にエジプトで開催されたAFCON本大会に初出場を果たしたマダガスカルは、グループステージを突破してベスト8に進出するという歴史的な快進撃を見せた。この成果はアフリカ全土の注目を集め、マダガスカルサッカー史における最大の転換点となった。
チームのアイデンティティは、アンタナナリボのサポーターたちの情熱と、フランスに在住するマダガスカル系移民コミュニティの存在によって形成されている。フランスの植民地支配の歴史的背景から、フランスリーグでプレーする選手が代表の重要な戦力を担うことも多い。また、マダガスカルではラグビーが国民的スポーツとして根強い人気を誇るなかで、サッカー代表のめざましい台頭はより一層際立ったものとなっている。
2020年代に入ってからも、代表チームは2019年の躍進を足がかりに、AFCONへの継続的な出場をめざしながら、国内の育成環境の整備にも取り組んでいる。
