マルティニーク代表は、カリブ海に浮かぶフランス海外県マルティニークを代表するナショナルチームであり、フランスサッカー連盟(FFF)の地方組織にあたるマルティニーク・サッカーリーグが運営している。マルティニークはフランス共和国の一部であるため、FIFAへの加盟資格を持たず、FIFAワールドカップや同組織が主催する大会への参加は認められていない。一方で、マルティニークの選手はフランス国籍を持つため、フランス代表としてプレーする道も開かれている。
FIFA非加盟という制約を抱えながらも、マルティニークはCONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)とCFU(カリブ海サッカー連合)の枠組みの中で着実な存在感を示してきた。CONCACAFには1964年に準加盟し、2013年には正式加盟を果たした。地域レベルでの最大の栄光は、カリブ海カップの前身にあたるCFU選手権での連覇(1983年・1985年)と、1993年のカリブ海カップ制覇である。1993年大会はジャマイカで開催され、決勝ではホスト国のジャマイカをPK戦の末に6-5で破りタイトルを獲得。翌1994年には準優勝を収め、この時期がチームの黄金時代といえる。
CONCACAFゴールドカップには1993年の初出場以来8度出場しており、最高成績は2002年大会の準々決勝進出(カナダにPK負け)である。また、2010年にはクープ・ド・ロートルメールを制し、さらに同年「レ・マティニノ(Les Matinino)」の愛称を正式に採用した。この名は島の歴史と先住民文化へのオマージュであり、現在もチームのアイデンティティの核となっている。
