モルドバ代表は、1991年8月27日にソビエト連邦から独立を宣言した東ヨーロッパの小国を代表するナショナルチームである。モルドバサッカー連盟のもとUEFAに加盟し、クラブチームは1993年からヨーロッパの大会に参加してきた。独立後まもない国として、欧州サッカーの舞台では比較的新興の存在であり、UEFAのカントリーランキングでも中下位に位置している。
モルドバは西にルーマニア、北・東・南にウクライナと接する内陸国であり、その歴史は複雑な支配の変遷によって彩られている。14世紀のモルダヴィア公国に始まり、オスマン帝国の支配下、ロシア帝国への併合、ルーマニア王国との統合、そしてモルダビア・ソビエト社会主義共和国という時代を経て、現在の独立国家へと至った。こうした歴史的背景は、同国のスポーツ文化やアイデンティティにも色濃く反映されており、ナショナルチームの試合はその象徴のひとつとなっている。
2026–27年のUEFA大会への配分に用いられる2025年のカントリー係数では、モルドバは14.500ポイントを獲得し、UEFA加盟55協会のうち32位にランクされている。アイルランド(31位)とアイスランド(33位)の間に位置するこの順位は、国内リーグの整備や代表チームの育成が着実に進んでいることを示している。国際試合のたびにスタジアムに集まるサポーターにとって、モルドバ代表の戦いはヨーロッパ全体とつながる誇りの場となっている。

