名古屋グランパスの歴史は1939年、トヨタ自動車が愛知県名古屋市に設立した企業サッカー部にさかのぼる。地域リーグや企業間の大会で長年活動した後、Jリーグ発足に合わせてプロクラブへと移行し、1993年のリーグ開幕を迎えた「オリジナル10」の一員となった。クラブ名「グランパスエイト」は名古屋城の金鯱(シャチホコ)と、名古屋市の市章「丸に八」に由来しており、都市のシンボルを体現した名称となっている。
クラブ初の黄金期は1995年のアーセン・ベンゲル就任によってもたらされた。ベンゲルは組織的な戦術とドラガン・ストイコビッチを中心とした攻撃的なスタイルを植え付け、同年の天皇杯でサンフレッチェ広島を3-0で下して初タイトルを獲得。リーグ戦でも2位に入り、ストイコビッチがリーグMVPに輝いた。ベンゲル退任後も1999年に天皇杯2度目の優勝を果たし、クラブとしての基盤を築いた。
2000年代後半、かつての名選手ストイコビッチが今度は監督として復帰。攻撃サッカーを軸にチームを再建し、2010年11月20日にクラブ史上初のJ1リーグ優勝を達成した。その後は成績の低迷と2016年の初のJ2降格という苦難を経験したが、翌2017年に一発昇格でJ1に復帰。2021年にはJ.リーグカップを制して11年ぶりのタイトルを手にし、2024年にも同大会を連覇した。赤と黒のカラーと金鯱のエンブレムを掲げ、名古屋グランパスは日本を代表するクラブの一つとしての地位を保ち続けている。

