NEOMスポーツクラブの歴史は1965年、サウジアラビア北西部のタブーク州でアル・スコール・クラブ(アラビア語で「鷹」を意味する)として創設されたことに始まる。創設から長い間、クラブはサウジアラビアのサードディビジョンおよびセカンドディビジョンといった下位リーグを主な活躍の場とし、全国的な注目を集める存在とはいえなかった。
転機となったのは2010年代である。2011年にクラブ史上初めてサウジ・ファーストディビジョン(2部相当)への昇格を果たしたが、初シーズンで最下位となり即座に降格。その後も地道に力をつけ、2021-22シーズンにはサードディビジョンのタイトルを獲得し、再建への本気度を示した。
最大の転換点は2023年に訪れた。サウジアラビアのスポーツ省が、アル・スコールをNEOM——タブーク州で建設中の大規模都市開発プロジェクト——の傘下に移行させると発表。2023年12月24日にクラブは正式に「NEOMスポーツクラブ」へと改称し、伝統のブラック&ゴールドに代わり、ホワイト&ブルーのユニフォームを採用した。
NEOMの旗の下でクラブの躍進は目覚ましかった。2023-24シーズンにサウジ・セカンドディビジョンを制し、翌2024-25シーズンにはサウジ・ファーストディビジョンも優勝。クラブ史上初めてサウジ・プロリーグ(1部)への昇格を果たした。クラブのアイデンティティは今や、サウジアラビアそして将来的には中東全域の高いレベルで戦うことを見据えた、NEOMプロジェクト全体の象徴と深く結びついている。

