ネパールのサッカーは、ヒマラヤの山岳国家という地理的条件にもかかわらず、全国規模で着実に発展を遂げてきた。リーグ構造はネパール・スーパーリーグやマーティアズメモリアルAディヴィジョンリーグを頂点に、BディヴィジョンおよびCディヴィジョン、さらにコシ州からスドゥルパシュチム州まで7つの州リーグへと広がっており、カトマンズのみならずポカラやビルガンジ、チトワンなど各地にクラブが根付いている。
そのなかで、ネパール・ポリス・クラブは近代ネパールサッカーを代表する存在である。同クラブはネパール第9代国王マヘンドラ・ビール・ビクラム・シャハの名を冠したマヘンドラ・ポリス・クラブとして創設され、2008年に現在の名称へと改称した。国内最高峰のAディヴィジョンリーグでは通算4度の優勝を誇り、特に2010年・2011年・2011-12シーズンの3連覇は、クラブの黄金期を象徴する実績として語り継がれている。国際舞台では2007年のAFCプレジデンツカップで準優勝を果たし、1997-98シーズンにはAFCチャンピオンズリーグの前身であるアジアクラブ選手権にも参加するなど、ネパールクラブの海外挑戦を先導してきた。
現在のネパールサッカー界は、全国・州レベルの各リーグに数十ものクラブが参加する裾野の広い構造を持つ。また、香港・イギリス・日本などの海外コミュニティにもネパール系クラブが存在しており、国外に暮らすネパール人の間でもサッカーへの愛着が深く根付いていることを示している。
