ロシア代表は、1991年のソビエト連邦崩壊を受け、1992年にロシア連邦がFIFAに加盟したことで誕生した。ソビエト連邦代表が残したUEFA欧州選手権優勝(1960年)やオリンピック金メダル(1956年)といった栄光は引き継がれず、新生ロシア代表は独自の歴史を一から築くこととなった。
チームにとっての最大の輝きは、2008年のUEFA欧州選手権だった。オランダ人監督グース・ヒディンクの下、ロシアはグループステージを突破し、決勝トーナメントではオランダを延長戦の末に下す劇的な勝利を収め、準決勝へと駒を進めた。この大会でのパフォーマンスは、攻撃的かつ組織的なサッカーでヨーロッパを驚かせたものとして語り継がれている。
2018年には自国開催のFIFAワールドカップで、国内リーグの選手を中心に構成されたチームがホームの声援を背に躍動し、クロアチアとのPK戦の末に敗れたものの、ベスト8という同大会での最高成績を記録した。
ロシア国内では、スパルタク・モスクワ、CSKAモスクワ、ゼニト・サンクトペテルブルク、ロコモティフ・モスクワといったクラブがリーグを牽引し、代表選手の供給源ともなってきた。しかし2022年以降、地政学的な情勢を受けてFIFAおよびUEFAの公式大会への参加が停止されており、代表チームの今後については不透明な状況が続いている。

