シント=トロイデンVV(STVV)は1924年、ベルギー・フランデレン地域リンブルフ州の都市シント=トロイデンで、FCユニオンとFCゴールドスターという2つの地元クラブが合併して創設された。クラブカラーには黄色と青が選ばれ、これにちなんで「デ・カーナーリス(カナリア)」という愛称が生まれた。この愛称は現在もクラブのアイデンティティの核となっており、1927年から本拠地スタイエンでホームゲームを開催している。
クラブは1950年代初頭に1部リーグへの昇格を果たすまで、下位ディビジョンを中心に戦ってきた。最も輝かしい時代は名将レイモン・ゲタルス監督のもとで訪れ、1965–66シーズンにベルギー1部リーグで2位という、クラブ史上最高位の成績を収めた。国内タイトルとしてはベルギー・リーグカップを1999年に制し、ベルギーカップ決勝にも2度進出している。また、ベルギー・セカンドディビジョンを4度(1986–87、1993–94、2008–09、2014–15)制しており、度重なる降格からの復活を繰り返してきたクラブの底力を示している。
クラブの近代史における最大の転換点は2017年11月で、日本のDMMグループが欧州クラブとして初めて日本企業による経営権取得という形でSTVVを傘下に収めた。以来、ベルギーリーグは外国人枠が実質的になく英語も通用しやすいことから、日本人選手の欧州挑戦の登竜門として広く認知されるようになり、数多くの日本代表クラスの選手がカナリア色のユニフォームに袖を通してきた。現在はジュピラー・プロ・リーグに所属し、ハスペンハウ地方に根ざしたクラブとして地域のサポーターに愛されている。

