トロントFCは2005年にMLSへの参加権を取得し、2007年にメジャーリーグサッカーへ加入した。カナダのトロントを本拠地とする同クラブは、MLS史上初のカナダ人フランチャイズとして知られ、トロントのエキシビション・プレイス内にあるBMOフィールドをホームスタジアムとしている。クラブの運営はメープルリーフ・スポーツ&エンタテインメント(MLSE)が担い、同社はNHLのトロント・メープルリーフスやNBAのトロント・ラプターズなど複数のプロスポーツチームも傘下に持つ。
クラブ史上最大の栄光は2017年シーズンに訪れた。MLSカップ、サポーターズ・シールド、カナダ選手権の三冠を同一年に達成し、MLS史上唯一の国内三冠クラブとなった。その前年の2016年にはMLSカップ決勝でシアトル・サウンダーズFCにPK戦の末に敗れており、翌年のリベンジ優勝はファンにとって格別の喜びとなった。カナダ選手権においても通算8回の優勝を誇り、同大会における存在感は際立っている。
国際舞台では2018年のCONCACAFチャンピオンズリーグで決勝に進出し、準優勝を果たした。アメリカを中心とするリーグにカナダのクラブとして参加するという越境的な性格は、クラブの独自のアイデンティティを形成している。CFモントリオールやバンクーバー・ホワイトキャップスとのカナダ勢同士のライバル関係、とりわけカナダ選手権を舞台にした対戦は、トロントFCを語るうえで欠かせない要素だ。2020年代は、2010年代後半の黄金期から一転し、再建の時期が続いている。

