バレンシアCFは1919年3月18日、スペイン地中海岸の港町バレンシアにて創設された。創設当初はアルヒロス・グラウンドを本拠地としたが、1923年に現在のシンボルとなっているエスタディオ・メスタジャに移転し、以来そこをホームとしてきた。クラブエンブレムに描かれるコウモリ(ムルシエラゴ)は、中世にバレンシアを再征服したアラゴン国王ハイメ1世の紋章に由来する。
6度のラ・リーガ制覇は、レアル・マドリードとバルセロナを除けばアトレティコ・マドリードと並ぶ歴代3位タイの記録である。最初の黄金期は1940年代で、伝説のフォワード「ムンド」エドムンド・スアレスを軸に1942年から1947年にかけて3度のリーグ制覇を達成。近代の頂点はラファエル・ベニテス監督下の2000年代初頭、2001-02年と2003-04年のラ・リーガ制覇である。守備重視の堅実なサッカーで、パブロ・アイマール、ルベン・バラハ、ダビド・アルベルダ、フアン・サンチェスらを擁した。2003-04シーズンには国内リーグとUEFAカップの2冠を達成。それ以前にはエクトル・クーペル監督のもと、2000年と2001年と2年連続でUEFAチャンピオンズリーグ決勝に進出(レアル・マドリードとバイエルン・ミュンヘンに惜敗)。
コパ・デル・レイ8回(最新は2018-19)、1979-80年カップウィナーズカップ、UEFAスーパーカップ2度、インターシティーズ・フェアーズカップ2度と、豊富なタイトル史を持つ。マリオ・ケンペス、ダビド・シルバ、ダビド・ビジャ、フアン・マタ、パブロ・アイマール、ロベルト・アジャラといった名選手たちを輩出してきた。地元レバンテとの「コムニタ・ダービー」、そしてマドリード・バルセロナとのスペインサッカーの宿命的ライバル関係は、バレンシアのアイデンティティの中心にある。2014年にシンガポール人実業家ピーター・リムが買収して以降、現代のクラブ運営を担っている。

