アル・イティハード・クラブ(正式名: イッティハード・フットボール・クラブ)は1927年1月4日、サウジアラビア王国の港湾都市ジッダで創設された、アラビア半島で最も古いフットボールクラブの一つである。「アル・アミード(重鎮)」の愛称で知られ、サウジサッカー黎明期から国の代表選手を多く輩出してきた基盤クラブである。本拠地はジッダのキング・アブドラ・スポーツシティ(収容62,000人)。
アル・イティハードの獲得タイトル数はサウジサッカーで最高峰。9度のサウジ・プロフェッショナルリーグ優勝(最新は2024-25シーズン)と最多11度のキングスカップ制覇、加えてクラウン・プリンス・カップでも複数回の優勝を誇る。クラブの黄金期は2000年代初頭、ブラジル人指揮官ジマス監督下の時代に訪れた。2004年・2005年と2年連続でAFCチャンピオンズリーグを制覇、当時のアジア最強クラブとして君臨した。ムハンマド・ヌール、モハメド・アル=ダーイア、ハマド・アル=モンタシャリ、ブラジル人ストライカーのマヌエルらがその世代を象徴する。
2023年のサウジサッカー革命により、アル・イティハードはグローバルブランドへと変貌した。サウジ公的投資基金(PIF)が主要クラブを管理する体制のもと、レアル・マドリードからカリム・ベンゼマ(2022年バロンドール受賞者)、N=ゴロ・カンテ、ファビーニョらを獲得。2022-23シーズンと2024-25シーズン(ローラン・ブラン監督下)にリーグタイトルを獲得した。アル・アハリSFCとの「ジッダ・ダービー」と、アル・ヒラルとのサウジ全国的ライバル対決はクラブを代表する一戦。黄色と黒のクラブカラーは、サウジサッカー新時代を象徴する存在となっている。

