アルジェリア代表は「フェネック(砂漠ギツネ)」の愛称で親しまれ、アフリカを代表するサッカー強国のひとつとして長い歴史を歩んできた。アルジェリア・サッカー連盟のもと、大陸および世界の舞台で存在感を発揮してきたチームである。
FIFAワールドカップには1982年スペイン大会で初出場を果たし、当時の西ドイツを2対1で破るという歴史的な番狂わせを演じた。このアフリカ勢によるワールドカップ初の強豪撃破は今も語り草となっている。その後も1986年、2010年、2014年、2019年と出場を重ね、2014年ブラジル大会では決勝トーナメント1回戦で最終優勝国ドイツと延長戦まで激闘を繰り広げた。
アフリカネイションズカップでは1990年の自国開催大会で初優勝を達成。その後29年の歳月を経て、2019年エジプト大会では全試合無敗で優勝を飾り、大陸王者に返り咲いた。欧州トップリーグで活躍する選手たちが結集したこの世代の勝利は、現代アルジェリアサッカーの頂点として記憶されている。
アルジェリア代表の特色は、フランスをはじめとする海外に暮らすディアスポラ選手たちが持ち込む技術と戦術眼にある。モロッコとの北アフリカダービーやセネガル、ナイジェリアとの対戦は特に熱を帯びる。2022年カタール・ワールドカップへの出場を逃したことは痛手となったが、次のサイクルに向けて引き続きアフリカ屈指の競争力を維持している。

