リヤド・カリム・マフレズは1991年2月21日、パリ北郊サルセルで、トレムセン地方ベニ・スヌースにルーツを持つアルジェリア系家庭に生まれた。ストリートフットボールで感覚を磨き、カンペール、ルアーヴルを経てプロの世界へ進んだ。細身の体格と左足のバランスは、当時フランスで好まれがちだったパワー型ウインガーとは異なる個性だった。
キャリアを変えたのは2014年1月のレスター・シティ移籍だった。プレミアリーグ昇格に貢献し、クラウディオ・ラニエリ体制の2015-16シーズンには奇跡的なリーグ優勝の中心人物となり、PFA年間最優秀選手にも選ばれた。2018年にはマンチェスター・シティが大型補強として獲得し、ペップ・グアルディオラの下で複数のプレミアリーグ、国内カップ、2022-23 UEFAチャンピオンズリーグ制覇を経験した。
2023年夏、サウジ・プロリーグのアル・アハリ・ジッダへ移籍。右サイドから試合を作る創造的リーダーとして、遅いテンポの局面を支配し、クロス、セットプレー、左足のフィニッシュで勝敗を決める役割を担っている。2026年時点でも、クラブと代表の両方で攻撃陣の基準点である。
アルジェリア代表には2014年にデビューし、同年のW杯では同国史上初のベスト16進出に関わった。その後はキャプテンとなり、2019年アフリカネイションズカップ優勝へ導いた。準決勝ナイジェリア戦の劇的な直接FKは代表史に残る一撃である。以後のAFCONではグループステージ敗退も経験したが、2026年W杯復帰へ向かう再建期も支え続けた。
身長約179センチの左利き右ウインガー。ファーストタッチ、駆け引き、止まってから加速する間合いが持ち味だ。内側へ切り込んで左足で狙う形はアリエン・ロッベンと比較され、広い位置でテンポを作る柔らかさはダビド・シルバも思わせる。スピードが成熟しても、タイミングと技術は依然として最高水準にある。
