アストン・ヴィラFCは1874年3月、バーミンガム・アストン地区のヴィラ・クロス・ウェスリアン教会のクリケットチームのメンバーによって創設された、イングランドサッカー界最古級のクラブの一つである。1888年のフットボールリーグ発足時の創設メンバーでもある。1897年から本拠地として使用されているヴィラ・パーク(収容42,749人)は、FAカップ準決勝の最多開催実績を誇るイングランドの歴史的スタジアムの一つである。
アストン・ヴィラのディビジョン1優勝7回はヴィクトリア朝時代から20世紀にかけての時代を跨ぐ。1890年代だけで5度(1893-94、1895-96、1896-97、1898-99、1899-1900年)を達成、加えて1909-10、1980-81年に獲得。1896-97年のチームはリーグ+FAカップの「ダブル」を達成し、史上2クラブ目の偉業となった。FAカップ7度(最新は1956-57年)、リーグカップ5度(最新は1995-96年)と、長きにわたるカップ戦の成功を物語る歴代記録を持つ。
ヴィラ史上最も世界的な栄光の瞬間は1982年5月に訪れた。前1980-81シーズンにロン・サンダース監督下で71年ぶりとなるディビジョン1優勝を達成したヴィラは、翌1981-82シーズンにトニー・バートン監督のもと欧州チャンピオンズカップを制覇——ロッテルダムでの決勝でバイエルン・ミュンヘンを1-0で下し、決勝点はピーター・ウィズが決めた。1982年UEFAスーパーカップも獲得。2018年のウェス・エデンスとナセフ・サウィリスの「NSWEグループ」による買収によりプレミアリーグの信頼を取り戻し、2022年から指揮を執るウナイ・エメリ監督下では2023-24シーズンに4位に入り、41年ぶりのUEFAチャンピオンズリーグ復帰を果たした。アカデミー出身のジャック・グリーリッシュ、オリ・ワトキンス、エミリアーノ・マルティネス、タイロン・ミングス、ジョン・マッギンらが近年の成功を牽引している。1879年から続くバーミンガム・シティとの「セカンドシティ・ダービー」、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズとの「ブラック・カントリー・ダービー」がクラブの地域アイデンティティを定義する。

