レアル・ベティス・バロンピエは1907年にスペイン南部アンダルシア州のセビリアで地元クラブの合併によって創設された。1914年にはアルフォンソ13世の庇護を受け、「レアル(王室の)」の称号をクラブ名に冠した。同じセビリアを本拠地とするセビージャFCとのライバル関係はセビージャ・ダービーとして知られ、スペインサッカーを代表する地元対決のひとつである。歴史的にベティスは労働者階級の強い支持を背景に、アンダルシアとスペイン南部の文化的アイデンティティを体現するクラブとして歩んできた。
クラブ史上最大の栄光は1934-35シーズンのラ・リーガ制覇である。アイルランド人監督パトリック・オコネルの指揮のもと、レアル・マドリードをわずか勝点1差で上回って頂点に立ったが、これが現在に至るまで唯一のリーグ優勝となっている。財政難と内戦の影響でタイトルメンバーは解体され、クラブはその後長い低迷期に入った。1940年代後半にはスペイン3部相当のテルセーラ・ディビシオンにまで降格したが、それでも熱狂的なファンは各地のアウェー会場へと押し寄せ、その様子は「緑の行進」と呼ばれた。この時期がクラブの魂を形成したと多くのベティコ(ファン)が語り継ぐ。
カップ戦ではコパ・デル・レイを3度制している。1977年のアスレティック・ビルバオとの決勝では21人がPKを蹴った末に8-7で制し、2005年にはオサスナを下して28年ぶりに優勝。さらに2022年にも頂点に立った。2005年の優勝はアンダルシア州のクラブとして史上初のUEFAチャンピオンズリーグ出場権の獲得にもつながった。
クラブのモットー「¡Viva el Betis manque pierda!(たとえ敗れようとも、ベティス万歳!)」は、勝敗を超えたファンとクラブの深い絆を端的に表している。

