ASローマは1927年6月7日、ファシスト政権下でローマを代表するクラブを作るべく、ローマン、アルバ・アウダーチェ、フォルティトゥードの3クラブが合併して創設された。創設時から街の色である黄色と赤(ジャッロロッソ)をクラブカラーとし、ローマ建国神話の双子ロムルスとレムスに乳を与えた「カピトリーノの牝狼」のシンボルがクラブのアイデンティティと結びついた。
1941-42シーズンに初のセリエA優勝を達成し、イタリア中部・南部のクラブとして初の栄冠となった。クラブを象徴する近代の黄金期は1982-83シーズン、ニルス・リードホルム監督のもと訪れる。ブラジル人MFファルカン、キャプテンのアゴスティーノ・ディ・バルトロメイ、FWロベルト・プルッツォらが牽引したチームはスクデットを獲得し、翌年のヨーロピアンカップ決勝ではホームのスタディオ・オリンピコでリヴァプールにPK戦の末敗北した。3度目のリーグタイトルは2000-01シーズン、ファビオ・カペッロ監督のもと、フランチェスコ・トッティ、ガブリエル・バティストゥータ、ヴィンチェンツォ・モンテッラを擁して達成した。
クラブ史上最多得点者(307点)かつ最多出場者(786試合)であるフランチェスコ・トッティは、「一つの街、一つのクラブ」というローマの精神そのものを体現する存在である。ダニエレ・デ・ロッシもその伝統を継いだ。2020年にフリードキン・グループが買収し、ジョゼ・モウリーニョを招聘。2021-22シーズンに初開催のUEFAヨーロッパカンファレンスリーグを制覇し、クラブ初の欧州タイトルを獲得した。ライバルのラツィオとの「ローマ・ダービー(デルビー・デッラ・カピターレ)」は、欧州サッカー屈指の激しい都市対立として知られている。

