スロバキア・サッカー代表チームは、1993年のチェコスロバキアの平和的な解体を受けて設立されたスロバキア・サッカー連盟(SFZ)のもと、同年に初の独立した国際試合を行った。本拠地はブラチスラバに置かれ、かつてのチェコスロバキア代表が築いた基盤を一部引き継ぎながらも、スロバキアは独自の国際的なサッカー文化を一から育てていった。
スロバキアにとって最大の歴史的転換点となったのは、2010年FIFA南アフリカ・ワールドカップへの初出場である。グループステージでマレク・ハムシークやロベルト・ヴィッテクらの活躍によりイタリアを3対2で撃破するという大金星を挙げ、世界に強烈な印象を残した。惜しくもラウンド16でオランダに敗退したものの、初出場での奮闘は国内サッカーの大きな遺産となった。
UEFA欧州選手権においても、スロバキアは存在感を発揮してきた。UEFA EURO 2016ではベスト16に進出し、EURO 2020(2021年開催)およびEURO 2024にも出場を果たすなど、継続的な本大会出場を実現している。この時代のチームの中心を担ったのが、長年にわたり代表最多出場・最多得点を記録したマレク・ハムシークであり、その創造的なプレースタイルはスロバキアサッカーの一時代を象徴している。
スロバキア代表は、大国と比べれば選手層こそ厚くはないものの、組織力と結束力を武器に格上相手にも侮れない戦いを見せるチームとして知られている。テクニカルな中盤のプレーとチームスピリットを礎に、主要国際大会への安定した出場を続けている。

