セントルイス・シティSCは2019年に設立され、2023年にメジャーリーグサッカー(MLS)での公式戦をスタートさせた、リーグ最新鋭のクラブのひとつである。本拠地はミズーリ州セントルイス。同市はプロ・アマチュアを問わず100年以上にわたるサッカーの歴史を持つ都市であり、過去にはMLS参入を何度も試みながらもそのたびに頓挫してきた経緯がある。2017年には市民投票で否決される苦い経験もあった。
現在のクラブが誕生したのは、エンタープライズ・ホールディングス一族のキャロリン・キンドル・ベッツらを中心とした女性オーナーグループが公金に頼らない形でスタジアム建設を実現したことが大きい。このオーナー構成はMLSにおける初の女性過半数保有チームという点でも注目を集めた。
ホームスタジアムはダウンタウン・ウェストに位置するエナジャイザー・パーク。クラブのエンブレムには、セントルイスのシンボルであるゲートウェイ・アーチと、ミシシッピ川・ミズーリ川の合流を象徴する2本の曲線が描かれている。
2023年の初シーズン、クラブはMLS新規参入チームとして史上初めて開幕5連勝を達成し、ウエスタン・カンファレンスを首位で終えるという鮮烈なデビューを飾った。一方でプレーオフは初戦で敗退。スポーティング・カンザスシティやシカゴ・ファイアーFCとの地域的なライバル関係もすでに根付いており、クラブはリーグ内での独自のアイデンティティを急速に形成しつつある。MLSカップの獲得はまだない。

