サンダーランドAFCは1879年、イングランド北東部のタインアンドウィア州サンダーランドで創設された。当初は教員たちによる同好会的なクラブだったが、すぐに門戸を広げ、1890年にフットボールリーグへ加盟。創設まもない段階から、リーグ屈指の強豪として名をとどろかせた。
19世紀末から20世紀初頭にかけて、サンダーランドはフットボールリーグ創設者ウィリアム・マクレガーから「万能チーム(Team of All Talents)」と称えられ、1892年から1895年の間に3度のリーグ優勝を達成。その後も1902年、1913年、そして1936年にトップリーグ制覇を果たし、合計6度の最上位リーグ優勝を記録している。1936年シーズンはチャリティシールドも獲得し、翌1937年にはウェンブリーでプレストン・ノース・エンドを3-1で破りFAカップも制した。
クラブ史上もっとも語り継がれる瞬間のひとつは1973年のFAカップ決勝だ。当時2部に所属していたサンダーランドが、ドン・レヴィ率いる強豪リーズ・ユナイテッドを1-0で撃破。GKジミー・モンゴメリーの神懸かり的なセーブと、イアン・ポーターフィールドのゴールは今も伝説として語られている。
1990年代以降はプレミアリーグと下位リーグの間を行き来する浮き沈みの激しい時代が続いた。1997年に収容人員49,000人のスタジアム・オブ・ライトへ移転し、新たな時代を切り開こうとしたものの、トップリーグでの安定した定着は容易ではなかった。
クラブのアイデンティティを語るうえで欠かせないのが、1898年から続くニューカッスル・ユナイテッドとの「タイン=ウェア・ダービー」だ。北東部の地域感情を色濃く反映するこの一戦は、赤と白のストライプを身にまとうサンダーランドの誇りそのものでもある。

