アルトゥール・マスアクは1993年11月7日、フランス北部リールで生まれ、同地域で育った。ヴァランシエンヌの育成組織からトップチームへ進み、攻撃的な左サイドバックとしてシニアキャリアを開始。リーグ・ドゥ、リーグ・アンでの初期の出場から、単に守るだけでなく深い位置からボールを運べる選手であることを示した。
2014年にオリンピアコスへ移籍し、ギリシャでは国内で主導権を握るクラブのサイドバックとしてプレーしながらチャンピオンズリーグも経験した。2016年にはウェストハム・ユナイテッドへ加入し、プレミアリーグで複数シーズンを過ごした。守備専業というより、ドリブル、クロス、時折見せる派手なプレーで記憶される左サイドのオプションだった。
ウェストハム退団後はベシクタシュで再び流れを作り、レンタルを経て完全移籍。そこからイングランド方面へ戻る形でサンダーランドに加わった。2026年5月時点ではプレミアリーグのサンダーランド所属ディフェンダーとして扱われ、トップリーグと欧州カップ戦の経験、4バックにもウイングバックにも対応できる左サイドの幅をもたらしている。
代表ではフランスの世代別代表を経験した後、シニアではDRコンゴ代表を選択した。アフリカネーションズカップやW杯予選サイクルに関わっており、長距離移動、高圧の試合、多様な戦術要求を経験した守備者でもある。
身長は約179センチの左利きサイドバック兼ウイングバック。最大の武器はボールキャリー、クロス、低い位置から幅を作る能力で、古典的な守備型サイドバックというよりワイドMFから転向したような感覚を持つ。スタイル面では、より技術的に安定したパトリック・ファン・アーンホルトと比較されることがある。


