アル・ヒラル・サウジ・フットボール・クラブは1957年10月、リヤドにて「オリンピック・フットボール・クラブ」として創設され、2年後に「アル・ヒラル(直訳: 三日月)」へと改称した。ロイヤルブルーのクラブカラーと三日月のエンブレムは、アラビア半島の月のイメージを象徴する。リヤドにあるキングダム・アレーナ(旧キング・ファハド国際スタジアム、収容70,200人)はサウジアラビア最大のスタジアムで、現在のアル・ヒラルの本拠地である。
アル・ヒラルは紛れもなくサウジサッカー界で最も成功したクラブである。サウジ・プロフェッショナルリーグ19度の優勝(最新は2023-24シーズン)は絶対的な国内記録で、AFCチャンピオンズリーグ4度の制覇(1991年、2000年、2019年、2021年)は浦和レッドダイヤモンズと並ぶアジア最多タイの記録である。1990-2000年代のサミ・アル・ジャベル、ヤセル・アル・カフタニらの時代は、サウジ代表黄金世代を象徴する。
2023年、サウジ公的投資基金(PIF)がアル・ヒラル、アル・イティハード、アル・ナスル、アル・アハリSFCの4大クラブを管理する体制となり、サウジサッカーは世界規模の存在へと変貌した。アル・ヒラルはこの新時代の先頭に立ち、ネイマール(2023年)、アレクサンダル・ミトロヴィッチ、ルベン・ネベス、セルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチ、ヤシン・ブヌ、カリドゥ・クリバリ、サレム・アル・ダウサリ、近年ではイヴァン・トニーらの大物を獲得した。ジョルジェ・ジェズス、続いてシモーネ・インザーギらが指揮を執ってきた。アル・ナスルとの「リヤドダービー」は2023年のクリスティアーノ・ロナウドのライバルクラブ加入により、世界で最も視聴される対戦カードの一つとなった。スーパースター大量獲得時代を経ても、アル・ヒラルのサウジ最多サポーター数・最多タイトル数の地位はむしろ強化されている。

