チェコ代表は、1993年1月1日にチェコスロバキアが平和的に解体されたことで誕生した独立国家チェコ共和国を代表するナショナルチームである。初の公式戦は1994年2月23日、トルコのイスタンブールで行われ、4対1で勝利を収めた。
その前身であるチェコスロバキア代表は、世界のサッカー史において長年にわたって強豪として名を馳せた。1934年と1962年のFIFAワールドカップでは準優勝を果たし、1976年のUEFA欧州選手権では西ドイツとのPK戦を制して優勝。このとき、アントニーン・パネンカが決めた浮かし球のPKは「パネンカ」という名称で今日も世界中に語り継がれている。
チェコとして独立してからの最大の舞台は、1996年のUEFA欧州選手権(イングランド開催)である。ポルトガルとフランスを撃破して決勝に進出し、ウェンブリー・スタジアムでドイツと対戦。パトリク・ベルゲルのゴールで先制したものの、延長戦でオリバー・ビアホフにゴールデンゴールを決められ、2対1で惜敗した。2004年のUEFA欧州選手権でもベスト4に進出しており、独立後の代表チームを象徴する大会となっている。
チェコ代表の個性は、国内リーグ(チェコサッカー協会が管轄)から育まれる技術的に優れた選手たちにある。旧連邦の相手国であるスロバキアとの対戦や、ドイツとの歴史的な一戦は、チェコのサポーターにとって特別な意味を持つ。

