湘南ベルマーレのルーツは1968年、栃木県那須に藤和不動産サッカー部として創設されたことに遡る。その後、フジタ工業へとスポンサーが変わるとともにクラブ名も変更され、練習拠点を神奈川県平塚市へ移転。相模湾に面した湘南エリアとの結びつきが深まっていった。クラブ名「ベルマーレ」はイタリア語で「美しい海」を意味する造語であり、その地域性を象徴している。
フジタ体制下での1970年代後半から80年代前半は、クラブ史上最も輝かしい時代だった。1977年から1981年にかけて日本サッカーリーグを3度制覇し、うち2度は天皇杯との二冠を達成した。Jリーグ発足後はベルマーレ平塚として1994年に参入。中田英寿、呂比須ワグナー、洪明甫ら国際的な実力者を擁した1994〜96年は黄金期と呼ばれ、1994–95年天皇杯の優勝と1996年アジアカップウィナーズカップ制覇という二つの主要タイトルを手にした。1998年FIFAワールドカップには4選手を輩出するなど、国際舞台でも存在感を示した。
1999年、メインスポンサーのフジタが経営難により撤退し、同年J2降格。クラブは地域共同出資の運営体制に移行し、2000年に現在の「湘南ベルマーレ」へ改称した。長いJ2暮らしを経て、着実な強化を続けたクラブは2015〜16年にJ1初残留を達成し、2018年にはYBCルヴァンカップを制して1995年以来の主要タイトルを獲得した。
「湘南スタイル」と称される攻守一体の堅守速攻はクラブの代名詞であり、歴史的に異なる旧国(武蔵国)を基盤とする横浜F・マリノス、横浜FC、川崎フロンターレとのライバル関係がその闘争心をさらに際立たせている。

