ビセンテ・トマス・ピサロ・ドゥルコドイは2002年11月5日、チリ・サンティアゴで生まれた。父ハイメ・ピサロはコロコロのMFでチリ代表、さらに指導者でもあった。ビセンテはコロコロのアカデミーで育ち、その姓に伴う期待を背負いながら、年齢以上に成熟した左利きのセントラルMFとして独自の立場を築いた。
コロコロでのトップチーム定着は、クラブがアカデミー出身者で中盤を刷新していた時期に重なる。プレッシャー下で受け、位置を保ち、チーム構造を壊さずボールを動かせる点が評価された。2022年前後のリーグ優勝サイクルを含む国内での成功に貢献し、現代のコロコロ育成が生んだ代表的な選手の一人になった。
2026年1月、アルゼンチンのロサリオ・セントラルへ移籍。チリ国内の多くの試合よりもテンポ、デュエル、感情的圧力が高いリーグに身を置くことになった。南米の戦術環境に近さを保ちながら、週ごとの強度を上げる必要があったMFにとって自然なステップだった。
チリ代表では2020年代にシニアの構想へ入り、2026年W杯予選期にも出場した。純粋な潰し屋でも自由な10番でもなく、中盤の接続役として起用されることが多い。ラ・ロハが黄金期の競争力を失わずにボールを保持できる若手を必要としていたため、彼の成長は重要だった。
ピサロは左利きでコンパクト、技術的に安定したMFである。受ける前の首振りと、次のパスでチームを整理する能力に特徴がある。より保持志向のチャルレス・アランギス、国際的には控えめなレアンドロ・パレデスと比較できるタイプで、まずリズムを与え、その後に縦パスを探す。
