セアド・コラシナツは1993年6月20日、ユーゴスラビア紛争を逃れてドイツに渡ったボスニア人の両親のもと、ドイツ・カールスルーエで生まれた。シュトゥットガルト、ホッフェンハイムのユースを経て2011年にシャルケ04へ移籍し、トップ昇格まで育成期間を完成させた。
シャルケでの6シーズンでブンデスリーガ通算150試合以上に出場し、強烈な左サイド突破からサポーターに「タンク」と呼ばれた。2017年にフリーでアーセナルへ加入し、2017年と2020年のFAカップを制覇。アーセン・ベンゲル時代は主力だったが、ミケル・アルテタ就任後に序列を落とした。シャルケ04への期限付き復帰を経て、2022年にマルセイユへ完全移籍し、2023年フリーでアタランタへ加入した。
アタランタでは多用途な守備オプションとして、ガスペリーニの3バックの左センターバックを主戦場としつつ、左ウィングバックでも起用される。2024年UEFAヨーロッパリーグおよび2024年コッパ・イタリア優勝メンバーで、クラブ史上もっとも輝かしい時代を共に過ごしている。
ボスニア・ヘルツェゴビナ代表は2013年デビュー、その後キャプテンを務め、通算70試合以上に出場。2014年W杯やユーロ2024予選などに参加し、国を代表する伝統的なディフェンダーの一人である。
身長183センチで屈強な体格を持ち、左利き。空中戦の強さ、フィジカル、そして意外なまでの長いパスレンジを兼備する。守備の硬さと攻め上がりの推進力を併せ持つスタイルは、マンチェスター・ユナイテッド全盛期のパトリス・エヴラを彷彿とさせる。


