ヤン・ゾマーは1988年12月17日にスイス・モルジュで生まれ、2003年にFCバーゼルのアカデミーに入った。下部リーグでの武者修行を経て2010年からトップチームの正GKとなり、スイス・スーパーリーグ4連覇に貢献。反応の速さと俊敏性で欧州屈指の守護神に数えられるようになった。
2014年にボルシアMGへ移籍してブンデスリーガで9シーズン正GKを務め、2023年初頭にはマヌエル・ノイアーの負傷を受けてバイエルン・ミュンヘンに半年間レンタル。同年夏にインテル・ミラノが完全移籍で獲得した。
加入1年目の2023-24シーズンにセリエAで19試合無失点を記録してスクデット獲得に大きく貢献し、リーグ・ベストイレブンにも選出。2025-26シーズンにも再びセリエAを制覇し、チャンピオンズリーグ決勝にも到達するなど、足元の技術と冷静さを併せ持つ現代型GKとしてイタリアでも高い評価を得ている。
スイス代表では2012年にデビューし、2024年に94キャップで代表引退。3度のワールドカップ(2014、2018、2022)と3度のEURO(2016、2020、2024)に出場した。最も語り継がれるのはEURO2020のラウンド16フランス戦のPK戦でキリアン・エンバペのキックを止め、スイスをベスト8に導いたシーンである。
身長183センチと大柄ではないが、ポジショニングと反射神経、足元の安定したビルドアップを武器とし、セリエAでもっとも信頼されるGKの一人とみなされている。


