ベルギー代表は、西ヨーロッパにおけるサッカー黎明期から国際舞台に立ち続けてきた歴史ある代表チームである。19世紀末にイングランドからヨーロッパ大陸へとサッカーが普及する中、ベルギーはいち早くこの競技を受け入れた国のひとつであり、1895年にベルギーサッカー連盟が設立された。また1904年のFIFA創設にも加盟国として名を連ね、国際サッカーの発展を支えた創設メンバーのひとつである。
20世紀を通じて、ベルギー代表は堅実ながらも国際的な頂点には届かない時期が続いた。しかし1980年UEFA欧州選手権では決勝に進出して準優勝を果たし、1986年のFIFAワールドカップ・メキシコ大会では3位を獲得するなど、時代ごとに印象的な結果を残した。
転機となったのは2010年代である。国内のアカデミー改革によって育まれた才能あふれる選手たちが一時代を築き、「黄金世代」と称される強力な代表チームが誕生した。FIFAランキングでは史上初の1位を獲得し、2018年FIFAワールドカップ・ロシア大会では3位入賞を果たすなど、主要大会で常に上位を争う存在となった。
ベルギー代表の特色は、フランドル語圏・フランス語圏・移民コミュニティという多文化・二言語的な背景から多彩な才能を集める点にある。個の能力の高さと集団としての結束のバランスこそが、この代表チームの栄光と惜敗の両方を語る上で欠かせないテーマとなっている。

