トッテナム・ホットスパーFCは1882年、ロンドン北部トッテナム地区のグラマースクールの少年たちによって創設された。「ホットスパー」の名は、地元の貴族サー・ヘンリー・パーシー(あだ名「ホットスパー」)に由来する。1908年にフットボールリーグへ参入し、20世紀を代表する強豪へと成長していった。クラブ史上最大の偉業は1961年、ビル・ニコルソン監督のもとで20世紀のクラブとして初めて、リーグ+FAカップの「ダブル」を達成したことである。
1962-63シーズンにはイギリスのクラブとして初めてUEFA主催大会(カップウィナーズカップ)を制覇。1972年と1984年にはUEFAカップを制し、攻撃サッカーを伝統とするクラブのアイデンティティを確立した。1990-2000年代は華麗なプレースタイルで知られたが、最高峰タイトルからは長く遠ざかり、宿敵アーセナルとの「北ロンドンダービー」がクラブを象徴する戦いとなった。
2010年代以降はダニエル・レヴィ会長とENIC体制のもとで再興期を迎え、2019年にはUEFAチャンピオンズリーグ決勝に進出。同年にはロンドン最大級となる総工費12億ポンドの新スタジアムをオープンした。マウリシオ・ポチェッティーノの戦術革新、ハリー・ケインの得点記録に支えられた時代を経て、2024-25シーズンにアンジェ・ポステコグルー監督のもと17年ぶりのトロフィーとなるUEFAヨーロッパリーグを制覇。「スパーズ」「リリーホワイツ」の愛称で親しまれ、リーグ優勝2回・FAカップ8回・「to dare is to do(為すには敢えて為せ)」を掲げる伝統あるクラブである。

