ウェストハム・ユナイテッドは1895年、ロンドン東部のテムズ川沿いの造船会社の社員チーム「テムズ・アイアンワークスFC」として設立された。1900年に「ウェストハム・ユナイテッド」として再編成され、1919年にフットボールリーグへ加盟。クラブのアイコンとなっている「交差したハンマー」のクレストはこの工業的なルーツに由来し、「ザ・ハマーズ」のニックネームで広く知られる。
クラブ史を象徴する黄金期は1960年代に訪れた。1964年にFAカップを制覇し、翌1965年にはウェンブリーで開催された欧州カップウィナーズカップ決勝でTSV1860ミュンヘンを下し、ホームの地で欧州タイトルを獲得した最初のイングランドのクラブとなった。さらに1966年のワールドカップ決勝では、ボビー・ムーア、ジェフ・ハースト、マーティン・ピータースの3名がイングランド代表として優勝に貢献。特にハーストのハットトリックはサッカー史に残る伝説となっている。1975年・1980年にもFAカップを獲得した。
近代に入り、2016年に長年の本拠地ボレイン・グラウンド(アプトン・パーク)から、2012年ロンドン五輪のメイン会場を改修したロンドン・スタジアムへ移転し、収容人数は6万人超へ拡張された。タイトルから長く遠ざかっていたが、2022-23シーズンにデイビッド・モイーズ監督のもとUEFAヨーロッパカンファレンスリーグを制覇し、43年ぶりとなる主要タイトルを獲得した。アカデミーは英国屈指の名門で、ボビー・ムーア、フランク・ランパード、リオ・ファーディナンド、マイケル・キャリック、ジョー・コール、デクラン・ライスら多くの代表選手を輩出している。現在の共同オーナーはデイビッド・サリヴァンとダニエル・クレチンスキー。

