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1986年以来40年ぶりにFIFAワールドカップへ帰ってきたイラク代表(メソポタミアのライオン)をチーム単位で紹介。FIFAランク58位・2回目の出場・グラハム・アーノルド監督・大陸間プレーオフ突破の物語、グループI(フランス・セネガル・ノルウェー)の展望までまとめました。
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40年ぶりに、メソポタミアのライオンが世界の舞台へ帰ってきます。1986年メキシコ大会以来、長い空白を越えてFIFAワールドカップ2026にたどり着いたイラク代表を、歴史・戦い方・注目選手・グループ展望まで紹介します。強豪ぞろいのグループIで立場は挑戦者。それでも、このチームには2007年アジアカップ優勝の記憶と、粘り抜く誇りがあります。

イラク代表のW杯史は、1986年メキシコ大会から始まりました。初出場の舞台ではパラグアイ、ベルギー、開催国メキシコと同組となり、3連敗でグループリーグ敗退。それでもベルギー戦でアフメド・ラディが決めたゴールは、イラクがワールドカップで刻んだ最初の一撃として語り継がれています。
その後の道のりは長く、簡単ではありませんでした。政治情勢や国内の混乱、ホームゲーム開催の制約もあり、ワールドカップは遠いまま。それでもイラクサッカーには忘れられない頂点があります。2007年アジアカップです。厳しい状況の中で集まった代表チームは、オーストラリア、韓国、サウジアラビアといった強敵を越え、アジア王者に輝きました。国民を一つにしたその戴冠は、単なるサッカーの勝利を超えた出来事でした。
2026年予選もまた、粘りの物語でした。アジア2次予選では全勝で進みましたが、3次予選では直接出場に届かず、4次予選、5次予選、大陸間プレーオフへ。UAEとの2試合を合計3-2で制し、最後はメキシコでボリビアを2-1で破って、40年ぶりの本大会切符をつかみました。長い空白からの帰還。それが、今大会のイラク最大の物語です。
グラハム・アーノルド監督のもとで、イラクは派手さよりも組織と粘りを前面に出すチームです。元オーストラリア代表監督としてW杯の舞台を知る指揮官は、守備の距離感、球際の強度、試合を崩さずに運ぶ集中力を重視します。
ボールを長く握って相手を圧倒するタイプではありません。中盤で身体を張り、サイドで前進し、前線の基準点に素早く当てる。押し込まれる時間が長くなっても、最後の一線で耐え、セットプレーやカウンターで一瞬のチャンスを狙います。グループIでは相手の個の力が上回る試合が続くはずですが、低く構えて耐えるだけではなく、奪った後にどれだけ勇気を持って前へ出られるかが鍵になります。
ジダン・イクバルは、欧州で育った中盤の新星です。ボールを受ける落ち着きと前を向く技術があり、イラクが守勢から攻撃へ切り替えるときの大事な出口になります。
アリ・アル=ハマディは、欧州でプレーする前線のアタッカーです。相手DFの背後を狙う動きとゴールへ向かう迫力で、少ないチャンスを大きな場面に変えられる存在です。
アイメン・フセインは、前線の主砲です。高さと強さを生かして基準点になり、2026年予選の最後にも大きなゴールを決めた、イラクの希望を背負うストライカーです。
イラクはグループIに入り、初戦の6月16日にノルウェー、第2戦の6月22日にフランス、第3戦の6月26日にセネガルと対戦します。
客観的に見れば、イラクはグループで最も厳しい立場です。フランス、セネガル、ノルウェーを相手に主導権を握り続ける展開は多くないでしょう。それでも、3位の上位8チームにも決勝トーナメントへの道がある48カ国大会では、勝ち点1、得失点差1つが未来を変えます。2007年の誇りを胸に、メソポタミアのライオンがどこまで食らいつくか。判官びいきで見たくなるチームです。
北中米開催のため、日本での試合のキックオフは深夜〜早朝になります。初戦ノルウェー戦は日本時間6月17日午前7時の予定。出勤・通学前の時間帯に重なるため、イラク代表の全試合をカレンダーに登録しておくと安心です。
40年ぶりの帰還を追うなら、まずは初戦ノルウェー戦。そこからフランス、セネガルへと続く3試合の流れを、カレンダーで見逃さないようにしましょう。
Q. イラクはW杯2026で何度目の出場ですか? 2回目の出場です。前回は1986年メキシコ大会で、2026年は40年ぶりの本大会復帰になります。
Q. イラクのグループの対戦相手は? グループIで、フランス・セネガル・ノルウェーと同組です。初戦は6月16日のノルウェー戦です。
Q. 過去最高成績は? グループリーグ敗退です。唯一の出場だった1986年大会では、パラグアイ、ベルギー、メキシコと対戦しました。
Q. 監督は誰ですか? グラハム・アーノルド監督です。元オーストラリア代表監督で、イラクをAFCプレーオフと大陸間プレーオフ突破へ導きました。