富安健洋は1998年11月5日、福岡県生まれ。アビスパ福岡の下部組織で育ち、17歳でJ1リーグデビュー。冷静さに加えて、センターバックでも右サイドバックでもプレーできる柔軟性で早くからスカウトの目を引いた。2018年にベルギーのシント=トロイデンVVへ移籍、2019年にはイタリアのボローニャに加入し、セリエAで21歳からレギュラーを掴み、リーグを代表するストライカー相手にも安定した守備を見せた。
2021年8月、約1600万ポンドの移籍金でアーセナルへ加入。ミケル・アルテタ監督の右サイドバック起用にすぐに応え、両足で球を扱える対人守備の強さでサポーターからも厚い信頼を得た。アーセナルがプレミアリーグ優勝争いを繰り広げた2022-23、2023-24シーズンは中心メンバーとしてプレー。3バック采配の際は3人目のCB、4バック時はサイドバックと、複数のポジションをこなすユーティリティとして欠かせない存在となった。
ただ、近年のキャリアは膝の怪我との戦いに彩られている。長期離脱を繰り返しており、彼が不在の間に相手にサイドを攻略される試合も少なくない。クラブはリハビリ中も継続して支援を続け、本人も「コンディションを取り戻すには時間と忍耐が必要」と語っている。
代表では2018年から日本代表のレギュラー。2022年FIFAワールドカップではスペイン戦の守備が「歴史的勝利」の土台となり、彼の対人の強さと読みの良さが全国に印象づけられた1試合となった。


