アミーヌ・アドリは2000年5月10日、フランス南部ベジエでモロッコ系の家庭に生まれた。育成力に定評のあるトゥールーズのアカデミーで育ち、ユースからトップチームへ昇格してリーグ・アン、リーグ・ドゥの舞台でシニアキャリアを始めた。初期のプレーは細かなボールタッチ、素早い方向転換、裏へ走るだけでなくライン間で受ける度胸を特徴としていた。
大きな転機は2021年、バイヤー・レーバークーゼンへの移籍だった。ドイツでは有望なワイドアタッカーから、両サイドとセカンドストライカーをこなす戦術的に完成度の高い攻撃者へ成長した。シャビ・アロンソ監督の下では2023-24シーズンの無敗ブンデスリーガ優勝、DFBポカル制覇、UEFAヨーロッパリーグ決勝進出を経験している。
ブンデスリーガで複数シーズンを過ごした後、アドリはプレミアリーグのボーンマスへ移籍し、よりスピードとフィジカルが求められる環境へ入った。2026年5月時点ではボーンマス所属として扱われ、前線からのプレス、狭い局面での連係、逆サイドからファーポストへ入る動きを兼ね備えた柔軟な攻撃オプションとして評価されている。
代表ではフランスの世代別代表を経験した後、シニアではモロッコを選択した。2022年W杯でアフリカ勢初のベスト4に進んだアトラスの獅子に加わり、AFCONと2026年W杯サイクルを通じて、ハキム・ツィエク、ブラヒム・ディアス、アブデ・エザルズリ、ユセフ・エン=ネシリらと並ぶ攻撃陣の一員となっている。
身長は約174センチの左利きアタッカー。ハーフターンで受け、斜めに運び、オーバーラップするサイドバックと連係する局面を得意とする。純粋なタッチライン型ウインガーというより、コンパクトなリヤド・マフレズ、あるいはより縦に速いハテム・ベン・アルファに近いプロフィールで、ボール保持時にもう一枚プレッシャーを外せる選手が必要な試合で価値を発揮する。


