アル・ナスル・フットボールクラブは1955年10月24日、サウジアラビアの首都リヤドで、ジャバア兄弟により創設された。クラブ名はアラビア語で「勝利」を意味し、サウジサッカー界で長らく屈指のタイトル数を誇ってきた。本拠地は2020年にキング・ファハド国際スタジアムから移転した「アル=アウワル・パーク」(収容約2万5000人)である。
クラブ史における優勝タイトル数は通算約29に達し、サウジ・プロリーグ10度、キングスカップ5度、クラウンプリンスカップ3度の優勝を含む。アジア・アラブの大陸大会でもアジアカップ・ウィナーズカップとアジア・スーパーカップを各1度制覇している。近年の評価ではクラブ価値はおよそ10億ドル規模とされ、アジアで最も価値のあるサッカークラブの一つに数えられている。
クラブ史を一変させたのは2022年末。クリスティアーノ・ロナウドが当時のサッカー界最高額と報じられた契約で加入した出来事だった。彼の加入は欧州選手のサウジ移籍ブームを引き起こし、リーグ全体の世界的注目度を一気に高めた。2025-26シーズンのスコッドにもサディオ・マネ、エメリック・ラポルト、マルセロ・ブロゾヴィッチ、ジョアン・フェリックス、オタヴィオ、キングスレイ・コマンといったスターが揃い、ロナウドがキャプテンを務めている。
クラブは「ナジドの騎士団」「アル・アラミ(世界の者)」のニックネームで親しまれ、黄色と青を基調としたチームカラーはアラビア半島の砂漠と海を象徴している。最大のライバルは同じリヤド本拠のアル・ヒラルで、両クラブの対戦は「リヤドダービー」としてアジアクラブサッカーで最も注目される試合の一つに数えられている。
