アンソニー・ゴードンは2001年2月24日、イングランド・リヴァプールで生まれた。家族がかねてから支持してきたエヴァートンの育成組織を経て2020年にトップデビュー。歴代のグディソン・パーク監督の下で直線的な突破力とボールを持って進む力に秀でたダイナミックな左ウインガーへと成長し、プレミアリーグでもっとも注目される若手アタッカーの一人となった。
2023年1月、ニューカッスル・ユナイテッドが報道ベースで約4500万ポンドの移籍金で獲得。チェルシーが前夏から関心を示していたことを含む長期の移籍騒動にピリオドを打った。セント・ジェームズ・パークへの移籍は変革をもたらした。エディ・ハウ監督の下で、左ウイング、前線の3枚どこでも、あるいは左ウイングバックとして多用途に起用されながら、執拗なプレスと安定した決定機への関与を両立させて開花した。
ニューカッスルではイングランド屈指の伝統クラブの再建における中核的存在となり、プレミアリーグでゴールとアシストを積み上げながら2024-25シーズンを通じてチームの上位争いに貢献した。2024年には長期の怪我による離脱を経験したが復帰後はスタメン定着し、同リーグで最も成長したアタッカーの一人として評価を高めた。
イングランド代表には2023年11月、ガレス・サウスゲート監督下でデビュー。UEFA欧州選手権2024(ドイツ大会)でイングランドが決勝に進出した際の代表メンバーの一人 — 2大会連続の欧州選手権決勝進出だったが、スペインに敗れて準優勝 — として経験を積んだ。トーマス・トゥヘル監督下での2026年W杯予選キャンペーンでも継続的に選ばれている。
身長はおよそ175センチで左利きウインガー。加速力、細かいボールコントロール、プレスの強度を兼備したスタイルは、より直線的なアダム・ジョンソンを思わせると同時に、ニューカッスルでの役割においては2020年代のイングランドが育てた左サイドアタッカー像の現代版といえる。左足でボールを持って最終ライン手前に向かう時がもっとも危険な場面である。


