エミリアーノ・マルティネスは1992年9月2日、アルゼンチン・マル・デル・プラタで生まれた。2010年にアーセナルのアカデミーへ加入し、オックスフォード・ユナイテッド、シェフィールド・ウェンズデー、ローザラム・ユナイテッド、ウォルヴァーハンプトン、レディング、ヘタフェなど数多くのクラブへの期限付き移籍を経て、2019-20シーズンにベルント・レノ不在の隙を突く形でアーセナルの正キーパーの座を掴んだ。
2020年夏、アストン・ヴィラが約2000万ポンドで獲得 — この移籍がキャリアを一変させた。ディーン・スミス、のちにウナイ・エメリ監督の下でプレミアリーグ屈指のゴールキーパーとして確固たる地位を築いた。シュートストップの数字、PKストップ、ペナルティエリアの積極的な統率はリーグ最高水準に安定して届く。2023-24シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ出場権獲得にも貢献し、エメリ監督下でヴィラが安定した上位争いのチームとして台頭するなかで不動の正キーパーであり続けている。
声を荒げ、戦闘的で、相手を心理的に揺さぶるパーソナリティが彼のプレーの特徴となっており、特にPK戦でのマインドゲームは広く知られるようになった。クラブ・代表両方で複数の重要なPKを止めている。
アルゼンチン代表には2021年デビュー。2022年W杯カタール大会では文句なしのファーストチョイスとして全試合に出場し、フランスとの決勝とPK戦でのパフォーマンスがアルゼンチン優勝の決め手となった。大会最優秀ゴールキーパーに選出。2024年コパ・アメリカでの連覇でも守護神として貢献し、2022年・2023年に続いてヤシン賞(GK部門バロンドール)を受賞。
身長195センチの右利きゴールキーパー。反射的なシュートストップ、PKの専門家としての実績、相手への心理的支配力を兼備するスタイルは、ロベルト・アボンダンシエリの闘争心と現代型シュートストッパーの技術を合わせ持つアルゼンチンGKの系譜に連なると評される。


