ルカス・ディニュは1993年7月20日、フランス・パリ東部のセーヌ=エ=マルヌ県モーで生まれた。ヴァランシエンヌとパリ・サンジェルマンの育成組織を経て2012年にPSGでシニアデビュー。2013年夏にリールへ移籍し、リーグ・アンでの2シーズンの活躍で2016年にローマへ、続いてバルセロナへ移籍 — バルセロナではジョルジ・アルバの控えとして主に左サイドバックを務める2シーズンを過ごした。
2018年夏、エヴァートンが約1800万ポンドで獲得。この移籍がキャリアを変え、プレミアリーグで最も安定した攻撃的左サイドバックの一人として確立された。グディソン・パークでの4シーズンは攻守両面で安定した貢献を見せ、特にセットプレーの配球精度はイングランドフットボール屈指の評価を得た。サポーターからも継続的に愛される存在だったが、2022年1月にラファ・ベニテス監督との確執から約2500万ポンドでアストン・ヴィラへ移籍した。
アストン・ヴィラではスティーブン・ジェラード、ウナイ・エメリと歴代監督の下で左サイドバックの主力として定着。エメリ体制の下でクラブが欧州大会に復帰する際にも貢献し、若手との競争を乗り越えながらプレミアリーグの主力として安定した存在感を保っている。
フランス代表には2014年にデビューし、UEFA欧州選手権2016、2018年FIFAワールドカップ優勝(ロシア大会)、UEFA欧州選手権2020、2022年FIFAワールドカップに出場。テオ・エルナンデスと左サイドバックポジションを争い、通算45キャップ以上を積み重ねた。
身長180センチの左利きサイドバック。セットプレーの精度、攻撃の幅への貢献、一貫したデリバリーはキャリアを通じた代名詞だ。クロスの質、特にデッドボール時の配球は同時代のサイドバックの中でもトップクラスと評される。


