クリスティアン・ガブリエル・ロメロは1998年4月27日、アルゼンチン・コルドバで生まれた。ベルグラーノの育成組織を経て2017年にジェノアへ移籍。イタリア2部・1部でのシーズンを経て、2019年夏にユヴェントスが約2600万ユーロで獲得した。
ユヴェントスは即座にジェノアへ貸し出し、翌2020-21シーズンにはアタランタへレンタル。このシーズンのロメロのパフォーマンスは、セリエAの同ポジションで近年屈指の内容と評価された。空中戦の制圧、フィジカルで前線と渡り合うペナルティエリア付近での守備、そして直線的なボール持ち出しは、世界トップクラスのセンターバックへと成長することを予感させるものだった。この活躍により2021年夏、トッテナム・ホットスパーが最大約5500万ポンドで完全移籍を果たした。
スパーズではすぐにクラブで最重要の守備選手と認められた。怪我による長期欠場を複数回経験したものの、コンディションが整えば常に先発の名前がリストの筆頭に挙がる存在で、ミッキー・ファン・デ・フェンと強力なコンビを形成し、のちにキャプテンマークを巻く機会も得た。早めにアプローチしてセカンドボールを拾い、ヘディングで制し、ボールを持ち出す積極的守備スタイルで、プレミアリーグで最もインパクトのあるセンターバックの一人となった。
アルゼンチン代表には2018年デビュー後、継続して主力として定着。2021年コパ・アメリカ制覇メンバーとなり、2022年W杯では全試合に先発し、36年ぶりのアルゼンチン優勝を手にした。2024年コパ・アメリカでの連覇にも中心メンバーとして貢献し、代表の不動の一員としての地位を確立した。
身長185センチの右利きセンターバック。攻撃性、空中戦、ボールを持ち出す推進力、1対1の粘り強さを兼備し、現代のアルゼンチン型ディフェンダーの典型と評される。闘争心の面ではニコラス・オタメンディのよりフィジカル寄りバージョン、大一番での存在感ではディエゴ・ゴディンとも比較される。


