ランダル・コロ・ムアニは1998年12月5日、パリ北部セーヌ=サン=ドニ県ボンディで生まれた — キリアン・エンバペと同じコミューンの出身だ。FCナントの育成組織を経て2018年にトップデビュー、リーグ・アンでの4シーズンを通じて強力かつ多用途なセンターフォワードへと成長した。
2022年夏、アイントラハト・フランクフルトがフリーで獲得。ブンデスリーガでの1シーズンは傑出した内容で、15得点12アシストを記録し、フランクフルトのUEFAチャンピオンズリーグ出場権確保に貢献。この活躍が2023年夏、約9500万ユーロという同世代フランス人選手として最高額クラスのパリ・サンジェルマン移籍につながった。
PSGでのデビューシーズンは得点と印象的な場面を生んだものの、センターフォワード枠を巡る競争と変化する戦術的判断により安定感が制限される時期もあった。2025年1月、トッテナム・ホットスパーへのレンタルへ踏み切り、フィジカルと速さをプレミアリーグへ持ち込んだ。2024-25シーズン後半から2025-26シーズンにかけて、直線的な突破を武器とする起用オプションとして貢献している。
フランス代表には2022年9月デビュー。同年のFIFAワールドカップ決勝アルゼンチン戦でアディショナルタイムに得点するという、フランスサッカー史でも屈指の劇的なカメオ出場を演じた。UEFA欧州選手権2024、現在の2026年W杯予選キャンペーンを通じて代表のシニアオプションとして継続的に選出されている。
身長187センチの右利きセンターフォワード。高さ、加速力、最終ラインの裏を直接狙う意識の高さを兼ね備え、欧州で最もフィジカル的に完成した若手フォワードの一人として評される。フィジカルプロフィールという観点からは、より俊足なディディエ・ドログバとも比較される。サイドや2列目のセカンドストライカーとしても機能する汎用性は、どの前線にも戦術的な幅をもたらす。


