ダンゴ・アブバカル・ファイサル・ワタラは2002年2月11日、ブルキナファソの首都ワガドゥグで生まれた。母国のマジェスティックでサッカー教育を受け、早い段階からスピードと直線的な突破で同世代から抜け出した。10代でブルキナファソ1部リーグに出場し、得点力によって欧州クラブの関心を集めると、2020年にロリアンがフランスへ招いた。当初はナショナル2のリザーブチームで経験を積んだ。
フランスでの成長は速かった。リーグ・アンのロリアンでトップチームに入り、2022年4月のメス戦でシニアリーグ初得点を記録。2022-23シーズンには上位進出を狙うロリアンの重要なアタッカーとなった。スプリント力、左足のデリバリー、前線の複数ポジションをこなす柔軟性が評価され、2023年1月にボーンマスがプレミアリーグへ連れてきた。
ボーンマスでは得点、アシスト、ノッティンガム・フォレスト戦のハットトリックなど、プレミアリーグで通用する瞬間を見せた一方、出場時間の競争でリズムが途切れる時期もあった。ブレントフォードは2025年、クラブ史上最高額でボーンマスからワタラを獲得し、変化の大きかった夏に直接的な攻撃オプションとして迎えた。アストン・ヴィラ戦のブレントフォードデビューで得点し、その後もサイドや中央からスピード、プレス、終盤の脅威をチームにもたらしている。
ブルキナファソ代表では10代からA代表に関わってきた。2021年アフリカネイションズカップのメンバーに入り、準々決勝のチュニジア戦で決勝ゴールを決めたことは、キャリア初期の重要なハイライトである。その後も代表活動を継続し、現在も同国を代表する攻撃的選手の一人である。
身長約177センチの左利きフォワードで、両ウイングでも機動力のあるストライカーでもプレーできる。最も輝くのは前方にスペースがある時で、サイドバックへ仕掛け、スピードで運び、素早くフィニッシュへ入る。スタイル面では、より荒削りで縦への意識が強いウィルフリード・ザハを思わせる部分があり、トランジションを一気に観客の期待へ変える力を持つ。ブレントフォードが評価しているのも、まさにその直接性である。


